37週を過ぎると、いよいよ出産です。
出産が近づくと次のようなサインが出てきます。
- 胃のあたりが楽になる
- 尿が近くなり、おりものが増える
- 子宮が収縮し、軽い陣痛のような痛みが出る(前駆陣痛)
入院のタイミング
- こんな時はお電話ください(24時間電話対応・診察券をご用意ください)
→0466−88−1103(ハハイイオサン)
- 陣痛開始:1時間に6回以上または、10分間隔に不規則な子宮収縮がある
- おしるし(出血)が増えてきた時
- 破水したかんじがある時
当院は、妊婦健診を受けられている方であれば24時間入院、分娩に対応しております。不安な時は夜間でも遠慮なくお電話ください。
クリニックへ
- 診療時間中は外来受付に来ていただきます。
- 診療時間外・夜間は、玄関左手のインターホンを押してください。スタッフが対応致します。
- 持ち物:母子手帳、Lナプキン、入院のしおり(Lナプキン、入院のしおりは妊娠36週にお渡ししています)
ママサポートタクシーについて
「夜間車でクリニックに行くのは心配…」
日中家族が仕事でクリニックに送ってくれる人が誰もいない…」
そんな方はママサポートタクシーをご利用ください(要事前申し込み)
陣痛室に入ったら、着替えをしてもらいます。体温・血圧を測り、内診をし、モニター(分娩監視装置)を付けて分娩の進みぐあいを調べます。分娩監視装置をつけることで、赤ちゃんの心拍数や子宮収縮の状況が分かります。点滴(血管確保)も始めますが、これは緊急事態ですぐ薬剤などを使用する必要が出た時のためです。
- 子宮口が徐々に開き、赤ちゃんの頭が通れるようになる(子宮口全開)まで陣痛室で経過を見ます。5~6分おきに陣痛がおこり、30~40秒間陣痛がつづきます。
- お腹や腰がはり、痛みはかなり強くなります。陣痛がきたら「ふ~っ」とゆっくり深呼吸をして痛みをのがします。指示があるまではいきまないようにしてください。陣痛が強いときはなるべくリラックスしてゆっくり呼吸をする方がお産がスムーズに進むと言われています。ベッド上では、ママが楽な姿勢で過ごしてかまいません。抱き枕やクッションも貸し出してます。
- 入院時、水分補給のためのストロー付きペットボトルのお水とタオルをお渡ししています。分娩中は汗をかくので、水分補給を心がけてください。
- お産がなかなか進まない場合は、ママや赤ちゃんの様子を考慮し、状況を説明・同意していただいた上で、分娩促進剤を使用する場合があります。
ママの変化にすぐに対応できるように、助産師は待機していますので、不安など遠慮なくお話ください。
※陣痛室への付き添いについて
- 陣痛室への付き添いは原則としてご主人のみとさせていただきます。ご主人の、陣痛室・分娩室へのスマートフォンの持ち込みは禁止させていただいてますので、ナースステーション横に設置されているセーフティーボックスに預けるようにしてください。立ち会い希望でないご主人も陣痛室までは付き添うことができます。
- 付き添いのパパは、ママの汗を拭いてあげたり、うちわで仰いであげてください。陣痛が強い時には腰をさすってあげるのも効果的です。陣痛室にはテニスボールがあるので、背中や腰をコロコロさせると痛みが楽になることがあります。お産にはパパの助けも必要です。
分娩室へ
- お産が近づいたら分娩室に移動します。立ち会い希望のパパはガウンを着用して分娩室に入ります。
- この時期は2~3分おきに陣痛がおこり強い痛みが40~60秒と長くつづくようになります。子宮口が完全に開き、赤ちゃんの頭が見え隠れしはじめます。
- 陣痛がきたら深呼吸をし、スタッフの指示に従っていきみます。痛みが強くなってきたら深呼吸のあとできるかぎり息をためていきみます。分娩台のレバーをにぎって自分に引き寄せるようにして力を入れます。痛みが遠のいたら深呼吸してリラックスします。水分を補給してもかまいません。
- 立ち会いのパパはママの頭側に立ち、ママの水分補給を手伝ったり、ママがいきむ時にママの身体を支えてあげます。
- 陣痛間隔が1分おきになると見え隠れしていた赤ちゃんの頭がひっこまなくなり、ゆっくりまわりながら赤ちゃんは出てきます。赤ちゃん誕生まであと少しです。助産師が出産のサポートをしますが、会陰の伸展や赤ちゃんの状態によっては、医師の判断で会陰切開をする場合があります。
赤ちゃん誕生!
おめでとうございます!赤ちゃんは誕生後、スタッフが必要な処置をし、体重計測をします。ママは赤ちゃんの娩出後、軽い陣痛がきて、胎盤が出ます。胎盤が出たあと、そのまま2時間ほど分娩台で静かにゆっくりと休んでいただきます。会陰切開をした場合は縫合を行ないます。
分娩室での母児接触
当院では早期母児接触を実施しています。体重計測が済んだ赤ちゃんを分娩台で抱くことで、赤ちゃんのぬくもりを肌で感じ、出産の喜びを実感することができます。パパも赤ちゃんを抱くことができます。立ち会いされなかったパパも、産後は分娩室内で面会することができます。
処置が終わった赤ちゃんはママのもとへ。生まれてすぐの赤ちゃんを抱くことで、赤ちゃんのぬくもりを肌で感じ、出産の喜びを実感することができます。赤ちゃんとママ共通のネームバンドをつけてもらい、赤ちゃんはインファントウォーマーで身体を温めながら、ママ、パパと一緒に過ごします。 その後、出血などの異常がなければ分娩台で授乳を行ないます。早期授乳を行なうことで、母乳の分泌が促され、乳頭への刺激によって子宮が収縮しママの体の回復にもつながります、また、赤ちゃんの免疫力が高まると言われています。
ママはお部屋へ、赤ちゃんは新生児室へ
産後2時間たったらママはお部屋にうつり、ゆっくりすごしていただきます。スタッフが体調のチェックにうかがいますので、体調に問題なければ授乳室での授乳開始時間をお伝えします。赤ちゃんは新生児室に移りスタッフがお世話をします。赤ちゃんは面会時間中は新生児室の窓越しに面会することができます。